アフェレシス療法-新たな100年に向けて 適応となる疾患とその実際
救急・集中治療領域
服部 憲幸
1
,
織田 成人
1千葉大学 大学院医学研究院救急集中治療医学
キーワード:
ICU
,
Polymyxin B
,
病院救急医療サービス
,
血液灌流
,
血液成分除去法
,
呼吸不全
,
ショック-敗血症性
,
血液透析濾過
,
肺炎-特発性間質性
Keyword:
Blood Component Removal
,
Emergency Service, Hospital
,
Hemoperfusion
,
Intensive Care Units
,
Polymyxin B
,
Respiratory Insufficiency
,
Shock, Septic
,
Hemodiafiltration
,
Idiopathic Interstitial Pneumonias
pp.91-93
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015260354
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救急・集中治療領域ではさまざまな疾患の患者が搬入され,施行されるアフェレシス療法は多岐にわたる.重症度が高く,厳密なモニタリングと全身管理が求められる.そのため,アフェレシス療法の選択や施行方法は通常と異なる場合がある.本邦では敗血症性ショックに対して,主にサイトカイン吸着能を有するヘモフィルタを用いたCHDFやPMX-DHPが施行されている.高効率血液濾過の有用性が大規模研究で否定され,海外でも吸着の原理によるメディエータ除去が注目されている.近年,間質性肺炎増悪による急性呼吸不全にもPMX-DHPが試行されている.重症例に対し安全かつ効果的にアフェレシス療法を行うために,病態のさらなる解明や迅速な検査系の確立が不可欠である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015