アフェレシス療法-新たな100年に向けて アフェレシス治療総論
合併症・問題点
中村 司
1
,
上田 善彦
1新松戸中央総合病院
キーワード:
LDL Lipoproteins
,
Polymyxin B
,
血液灌流
,
血液成分除去法
,
血漿交換
,
白血球分離
,
二重濾過血漿交換
Keyword:
Blood Component Removal
,
Hemoperfusion
,
Leukapheresis
,
Lipoproteins, LDL
,
Polymyxin B
,
Plasma Exchange
pp.23-26
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015260340
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近年,アフェレシス療法は有効性・安全性が認知され,日本を含む世界各国で難治性疾患に対して施行する施設,症例が増加している.体外循環が主流の治療法であり,血液製剤などの特殊な薬剤を使用する症例も多いため,合併症や副作用には十分な注意が必要である.合併症の頻度は各施設によりさまざまであり4~36%と報告されているが,軽度のものが多く,対症療法により大部分はただちに改善する.一般的に多い合併症は低Ca血症,低血圧,蕁麻疹であり,vascular accessに伴う合併としては血腫,気胸,感染がある.血液疾患に対するアフェレシス施行時は,出血・凝固異常には十分な注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015