投稿論文 短報
経尿道的尿路結石破砕術後の敗血症性ショックに関する遡及的検討
島袋 大地
1
,
渕上 竜也
,
神里 興太
,
照屋 孝二
,
上原 真人
,
垣花 学
1琉球大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
Polymyxin B
,
血液灌流
,
検尿
,
細菌尿
,
砕石術
,
ショック-敗血症性
,
術前評価
,
尿路結石
,
排尿
,
膀胱
,
後向き研究
,
治療成績
,
尿管鏡法
,
術後感染症
Keyword:
Bacteriuria
,
Retrospective Studies
,
Shock, Septic
,
Treatment Outcome
,
Ureteroscopy
,
Lithotripsy
,
Urinalysis
,
Hemoperfusion
,
Urinary Calculi
,
Urination
,
Polymyxin B
,
Urinary Bladder
pp.83-86
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020135391
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過去5年間に経尿道的尿路結石破砕術(TUL)を行った成人91症例を対象として、易感染状態の有無、術前の尿塗抹試験(グラム染色)、手術時間、珊瑚状結石の有無と敗血症性ショックの有無を調査し、術後敗血症性ショックの頻度とリスクファクターについて検討した。91症例中5症例がTUL後敗血症性ショックを発症し、91症例のうち術後敗血症性ショックを発症した5症例を含む23症例に細菌>1+かつ膿尿>3+を認めたが、易感染状態、手術時間、珊瑚状結石との関連性は認めなかった。本研究ではTUL後敗血症性ショック発症の危険因子として術前の尿塗抹試験で細菌>1+かつ膿尿>3+の存在が示唆され、術前の尿塗抹試験の所見、特に細菌尿と膿尿の有無はTUL後敗血症性ショックの発症予測の一助になると考えられた。
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