発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305248
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64歳女。子宮体がんの診断で腹式子宮全摘出術+両側付属器摘出術+骨盤リンパ節郭清術+傍大動脈郭清術を行い、術後9日目に退院となった。次第に歩行時の呼吸困難が出現したため、術後18日目に受診した。CTにて右側優位の胸水貯留を認め、骨盤腔内に腹水貯留を認めた。右側胸水に対してドレナージを行い2,350ml排液した。術後の胸水であるため横隔膜交通症とリンパ管損傷との関連を疑い、ドレナージ9日目にリンパ管シンチグラフィを行った。RIは両側骨盤部で腹腔内に流出し右胸腔内への漏出を認め、胸水貯留の原因は横隔膜交通症であると診断した。排液を観察したところ乳糜ではなかった。13日目にドレーンを抜去して退院となり、退院後7週間まで超音波ガイド下に右胸腔穿刺して排液した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013