消化器内視鏡診療の進歩 パラダイムシフトへの胎動を覘きみる
良性疾患における内視鏡診療は生まれ変わったか 炎症性腸疾患
松本 主之
1
1九州大学 大学院病態機能内科学
キーワード:
炎症性腸疾患
,
大腸炎-潰瘍性
,
診療ガイドライン
,
狭帯域光観察
,
蛍光内視鏡法
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Colitis, Ulcerative
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Practice Guidelines as Topic
,
Narrow Band Imaging
pp.670-674
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011003834
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欧米では、潰瘍性大腸炎とクローン病の診断と治療における内視鏡検査のガイドラインが報告されている。炎症性腸疾患におけるカプセル内視鏡とバルーン内視鏡を用いた小腸内視鏡診療のガイドラインが報告されている。潰瘍性大腸炎の病態診断に画像強調内視鏡検査が用いられており、組織所見との相関がみられている。潰瘍性大腸炎に合併する腫瘍性病変の診断においても、画像強調内視鏡検査の有用性が検討されている。炎症性腸疾患の治療判定において、内視鏡下の粘膜治癒の重要性が示唆されているが、その評価法や至適検査時期はいまだ確立されていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010