発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004309288
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炎症性腸疾患は,潰瘍性大腸炎とCrohn病の両疾患の総称として用いられる.両疾患ともに原因不明で再燃と寛解を繰り返す難治性炎症性腸疾患であるが,その病態には免疫異常を背景とした慢性炎症の持続が重要である.このような炎症の惹起と慢性化には炎症性メディエータが重要な役割を果たしている.そこで,その中でも,IL-1,IL-6,TNFαなどの炎症性サイトカイン,IL-8などのケモカイン,TXA2やLTB4などのアラキドン酸代謝産物,その調節にあたる脂肪酸の意義などについて解説した
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