発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004309286
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潰瘍性大腸炎の病理組織像は,炎症時相(活動期,治癒進行期,寛解期)により異なる.長期経過例の陰窩では胃(幽門腺粘膜)化生とも呼ぶべき細胞形質転換が起きている.とりわけてCrohn病に特徴的な病理組織所見は,非乾酪壊死性類上皮細胞肉芽腫,全層性炎,裂溝・裂溝潰瘍であるが,こうした形態所見の背景には,マクロファージ集簇や肉芽腫形成によるリンパ管閉塞とリンパ管循環障害,リンパ管に沿った炎症の進展がある.これらの可能性を,免疫染色結果と文献的考察から述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2004