消化器内視鏡診療の進歩 パラダイムシフトへの胎動を覘きみる
良性疾患における内視鏡診療は生まれ変わったか 非腫瘍性膵・胆道疾患
良沢 昭銘
1
,
岩野 博俊
,
田場 久美子
,
仙譽 学
,
吉田 加奈子
,
植木谷 俊之
1山口大学 大学院医学系研究科消化器病態内科学
キーワード:
カテーテル法
,
膵管
,
膵炎
,
膵臓疾患
,
ステント
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
胆石症
,
胆道疾患
,
胆嚢炎-急性
,
小腸内視鏡法
,
ワイヤー
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Catheterization
,
Biliary Tract Diseases
,
Cholelithiasis
,
Pancreatic Diseases
,
Pancreatic Ducts
,
Pancreatitis
,
Stents
,
Cholecystitis, Acute
pp.675-680
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011003835
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内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)は画像診断目的は減少、処置目的が中心となっており、より安全で確実な手技が求められている。ERCP後膵炎予防目的に膵管ステント留置やwire-guided cannulationが行われるようになった。胆管挿管困難例に対して、膵管ガイドワイヤー留置法や膵管ステント留置下プレカットが行われるようになった。再建術後腸管に対してダブルバルーンあるいはシングルバルーン内視鏡を用いたERCPが有用である。巨大結石や積み上げ結石などの除石困難症例に対する内視鏡的胆管結石治療法として内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)が期待されている。急性胆嚢炎治療として経皮経肝胆嚢ドレナージ術(ETGBD)が有用である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010