冠動脈疾患をめぐる最近の話題
冠動脈疾患の薬物治療の臨床エビデンス 急性冠症候群、安定狭心症における抗血栓療法
後藤 信哉
1
1東海大学 医学部内科学系
キーワード:
Aspirin
,
危険因子
,
狭心症
,
出血
,
抗血栓剤
,
臨床試験
,
EBM
,
多施設共同研究
,
突然死-心臓
,
メタアナリシス
,
急性冠動脈症候群
Keyword:
Angina Pectoris
,
Aspirin
,
Clinical Trials as Topic
,
Fibrinolytic Agents
,
Hemorrhage
,
Risk Factors
,
Meta-Analysis as Topic
,
Multicenter Studies as Topic
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Evidence-Based Medicine
,
Acute Coronary Syndrome
pp.452-456
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007325573
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抗血栓療法は、現在現れている症候を軽減する治療ではない。急性冠症候群、安定労作狭心症のいずれにおいても将来起こりうる心血管死亡、心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な心血管イベントを予防することに薬物投与の目的がある。止血機能を阻害し、不可避的に出血イベントを惹起する抗血栓療法の使用においては、対象とする症例群における出血/血栓リスクの案分に基づいた適応決定が不可避である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007