消化器癌併存症-周術期の対処法
冠状動脈疾患に対する外科周術期管理
田中 明
1
,
藤川 貴久
,
安部 俊弘
,
吉本 裕紀
1社会保険小倉記念病院 外科
キーワード:
冠動脈疾患
,
狭心症
,
消化器腫瘍
,
心筋梗塞
,
抗血栓剤
,
冠状動脈バイパス術
,
不整脈
,
周術期管理
,
急性冠動脈症候群
,
薬剤溶出性ステント
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Coronary Artery Bypass
,
Angina Pectoris
,
Arrhythmias, Cardiac
,
Coronary Disease
,
Digestive System Neoplasms
,
Fibrinolytic Agents
,
Myocardial Infarction
,
Perioperative Care
,
Acute Coronary Syndrome
,
Drug-Eluting Stents
,
Percutaneous Coronary Intervention
pp.1027-1033
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012337938
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冠状動脈狭窄に対する薬剤溶出性ステントを用いた治療には、再狭窄、ステント内血栓症の予防のため抗血小板薬の長期間投与が必要とされている。心房細動には心房内血栓症による塞栓予防の抗凝固薬が投与されている。これらの抗血栓療法は、確実な止血操作を必要とする外科手術と相いれない。手術前には抗血栓療法を中止し、術後早期に再開しなければならない。周術期の抗血栓療法の取り扱いを中心に、冠状動脈疾患への外科対応について述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012