発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2004256024
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30歳女.発熱,全身倦怠感が出現し,抗生物質で軽快しなかった.胸部X線像上,異常陰影が認められたため,入院となった.当初は血液培養の結果でノカルジアを疑い,ST合剤を処方したが,薬疹が出たためいったん中止とした.その後,minocyclineやlevofloxacinなどの抗生物質に変更したが,発熱など症状の改善を認めず,imipenem/cilastatinに変更した.変更後2日目より解熱し,以後発熱は呈しなかった.また,炎症反応も改善した.経食道的超音波所見の比較では,治療前に認められた心室中隔欠損孔付近の疣贅は3週間後には消失した.血液培養などにより,Rothia dentocariosaと診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2004