発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153043
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男児。早産・低出生体重のためNICUに入院したが、日齢8日に発熱・多呼吸が出現し肺炎の診断でアミカシン(AMK)とイミペネム・シラスタチンを投与した。日齢45日にはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌による肺炎・敗血症・髄膜炎を発症したためバンコマイシンとAMKを投与開始した。また、胸部CTおよびMRI矢状断像にてT1強調画像低信号域、T2強調画像高信号域を呈するTh8椎体の圧潰・楔状変形を認め、MRI横断像では椎体周囲に腫瘤像を認め、化膿性脊椎炎と考えられた。日齢101日よりリファンピシンを併用しCRPの陰性化が続いたため退院した。生後1年6ヵ月のMRIでは無信号であるがTh8の楔状変形を認めた。生後2年経過現在麻痺はなく歩行可能であるが慎重に経過観察中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007