発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2004111664
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症例1は68歳男性で,咳嗽を契機に右上腹部の有痛性腫瘤が出現した.症例2は70歳男性で,吃逆を契機に左上腹部の熱感を伴う腫瘤を発症した.両者とも上腹部に小児手拳大の腫瘤の突出を認め,血液検査では白血球数,CPK,CRPの上昇を認めた.また,腹部エコーと腹部CTでは腹直筋に一致して紡錘形のhypoechoic patternを認め,これらにより非外傷性腹直筋血腫と診断した.治療はいずれも保存的加療のみで行い,その結果,血腫の消失が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2003