発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005191726
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24歳女.主訴は下腹部痛.下部消化管内視鏡で虫垂の盲腸開口部に表面平滑なやや発赤した粘膜下腫瘍様の隆起性病変が認められた.超音波内視鏡にて腫瘍は小結節状に隆起し,その近傍に類円形で低輝度の嚢胞様部分が認められた.腹部CTでは盲腸の内下方に20×20mmの嚢胞性病変が認められた.炎症性腫瘍と判断し,腹腔鏡下虫垂及び盲腸の部分切除術を施行した.切除標本所見でIs型の腫瘍を認め,病理組織学的には出血を伴った炎症性異物肉芽腫であった.術後腹痛は消失し,経過良好にて第8病日に退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2005