発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002065378
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51歳男.糖尿病性壊疽が原因で重症の化膿性脊椎炎および腸腰筋膿瘍をきたした2型糖尿病を経験した.起因菌は同定できなかったが壊疽部から分離された黄色葡萄球菌が起因菌と推測された.本症例では膠原病が疑われたことも早期診断の遅れにつながった.治療は麻痺や脊髄横断症状がみられない場合,緊急手術は行わず,保存的に安静と抗生物質の投与が行われる.本症例では膿瘍穿刺,椎骨生検で細菌培養が陰性であったが,既に抗生物質が投与された為と考えられた.転院後,腸腰筋膿瘍郭清術,L3,4の椎骨切除,腸骨骨移植および後方固定術が施行され経過良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2001