発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002088244
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66歳男.腰痛が出現後発熱も見られ受診し,非ステロイド系抗炎症薬投与を受けたが軽快せず入院となった.腹部・骨盤部CTにより,左腸腰筋腫脹及び腰筋内にガス産生を伴った液体貯留を認め,左腸腰筋腫瘍と診断した.CPRが低下傾向であった為CEZを投与したがCPRの再上昇を認めた.piperacillinへ変更したが低下せず,左下腹部から左腸腰筋切開,排膿ドレナージを行った.術後,CTにより第5腰椎の椎体破壊像を認め,腸腰筋膿瘍から化膿性脊椎炎をきたしたと考えられ,その後MRIにより確定診断された.CRPの陰性化を認めた為,IPM/CS・AMKをcefotiam hexetilに変更し,経過観察となった
©Nankodo Co., Ltd., 2001