発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003150357
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過去10年間に経験した化膿性脊椎炎42例中でMRIを撮像した35例(男28,女7,平均60.1歳)を対象に検討した.15例に硬膜外膿瘍を伴っていた.硬膜外膿瘍を伴う化膿性脊椎炎では,麻痺の発生率以外は患者背景,発症型,疼痛の程度,単純X線所見等に特徴的な所見はなかった.治療は保存的治療で膿瘍が消失する例もあり,硬膜外膿瘍の存在だけで手術適応とはならない.手術は前方除圧固定術を行うことにより,膿瘍自体を掻爬しなくても十分な効果が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2003