発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005037774
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64歳男.とくに誘因なく発熱し,歩行困難となった.抗菌薬の投与を受けたが軽快せず,腹部精査中に化膿性脊椎炎が疑われた.画像診断により,腰椎化膿性脊椎炎に伴う腸腰筋膿瘍と診断した.抗菌薬の投与でも炎症反応が軽快しなかったので,手術を施行した.術後,炎症反応は軽快せず,造影CTで左股関節背側に新たな膿瘍が認められた.切開排膿と持続灌流を施行し,炎症反応は軽快した.起因菌は両方とも黄色ブドウ球菌であった.その後,両下肢浮腫の精査でBorrmann III型の胃癌がみつかり,再度内科に転科となった
©Nankodo Co., Ltd., 2004