投稿論文 症例集積研究
大腿骨近位部骨折患者の術前心臓リスク評価
植木 正明
1
,
深澤 高広
,
鷲尾 輝明
,
坂本 昇太郎
1西脇市立西脇病院 麻酔科
キーワード:
股関節部骨折
,
心エコー図
,
心臓弁膜症
,
術前評価
,
大腿骨頸部骨折
,
予後
,
運動耐性
,
後向き研究
,
リスク評価
Keyword:
Echocardiography
,
Retrospective Studies
,
Exercise Tolerance
,
Heart Valve Diseases
,
Hip Fractures
,
Prognosis
,
Femoral Neck Fractures
,
Risk Assessment
pp.1193-1198
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022030006
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American College of Cardiology(ACC)/American Heart Association(AHA)による非心臓手術患者に対する術前心評価のガイドラインでは、運動耐容能が4 metabolic equivalents(METs)以上、もしくは4METs以下か、不明でもrevised cardiac risk indexに挙げられたリスク疾患がない場合は、計画された非心臓手術を施行するとされている。今回、65歳以上の大腿骨近位部骨折患者205症例中、ガイドライン上追加検査は不必要とされた症例の中で、50%以上が術前心エコー検査で異常ありと診断されたが、30日院内死亡症例はなかった。術前心エコー検査が予後に影響しないとされているが、麻酔管理の面から必要となる場合があり、各施設で高齢の術前合併症の多い大腿骨近位部骨折患者の術前心エコー検査の必要性を検討する必要がある。
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