経験と考察
骨粗鬆症に対するデノスマブの治療効果
藤戸 健雄
1
,
神田 裕康
,
前田 真崇
,
佐藤 俊
,
佐藤 良
,
森 公一
,
服部 陽介
,
金子 敦史
,
高橋 伸典
,
来田 大平
1愛知県がんセンター愛知病院 整形外科
キーワード:
生物学的マーカー
,
関節リウマチ
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
抗リウマチ剤
,
治療成績
,
Denosumab
Keyword:
Denosumab
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Osteoporosis
,
Biomarkers
,
Bone Density
,
Treatment Outcome
,
Antirheumatic Agents
pp.415-418
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017275232
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骨粗鬆症に対してデノスマブを開始し1年間の評価を行った148例(男性6例、女性142例、73.4±3.1歳)の治療効果について検討した。148例のうち関節リウマチは77例、非関節リウマチは71例で、1年後の腰椎および大腿骨頸部の骨密度、骨代謝マーカー、血中・尿中のCaとPの変化率について調査した。その結果、骨密度は腰椎では有意に上昇したが、大腿骨頸部では上昇傾向であったものの有意差はなかった。骨代謝マーカーは有意に低下した。血中Caは有意な低下を認めたが、尿中Caは上昇傾向であったものの有意差はなかった。血中Pは有意に低下したが、尿中Pは低下傾向ではあったものの有意差はなかった。中止例で重篤な有害事象は認められず、継続率85.1%であった。
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