人工関節置換術-最新の知見
関節疾患と人工関節置換術の評価 股関節の新しい評価法 日本整形外科学会股関節疾患評価質問票による人工股関節全置換術の評価
中村 正樹
1
,
中村 茂
,
金崎 志帆
,
西野 華恵
,
松下 隆
1帝京大学 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
医学会
,
回帰分析
,
関節可動域
,
関節疾患
,
股関節
,
心理的ストレス
,
整形外科
,
動作
,
疼痛
,
日常生活活動
,
患者の満足度
,
治療成績
,
股関節置換術
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Movement
,
Pain
,
Surveys and Questionnaires
,
Societies, Medical
,
Regression Analysis
,
Stress, Psychological
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Patient Satisfaction
,
Orthopedic Procedures
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.60-62
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270798
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人工股関節全置換術(THA)後11ヵ月以上追跡し得た49例49股の術後成績を、日本整形外科学会股関節機能判定基準(JOAスコア)と日本整形外科学会股関節疾患評価質問票(JHEQスコア)を用いて評価し、股関節に関する患者満足度を比較検討した。その結果、JHEQスコアにおける痛み、動作、メンタルの3項目の改善はいずれも股関節満足度と有意に関連していたが、JOAスコアにおける痛み、歩行能力、ADL、可動域の4項目のうち、有意に関連した項目は歩行能力のみであった。また、両スコアの共通項目である痛みの改善については、JOAスコアの評価で同じ改善点であってもJHEQスコアの改善点にはばらつきがあった。THA後成績評価において、JHEQスコアは患者満足度とよく相関しており、JOAスコアよりも有用と考えられた。
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