経験と考察
日本整形外科学会股関節疾患評価質問票は人工股関節全置換術術後満足度を反映するか
宮崎 展行
1
,
阿部 唯一
,
谷口 隆哉
,
峰 巨
,
曽根勝 真弓
,
吉田 宗人
1琴の浦リハビリテーションセンター附属病院
キーワード:
質問紙法
,
医学会
,
股関節
,
精神保健
,
大腿骨頭壊死
,
疼痛
,
日常生活活動
,
分散分析
,
変形性股関節症
,
患者の満足度
,
股関節置換術
,
整形外科学
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Analysis of Variance
,
Femur Head Necrosis
,
Hip Joint
,
Mental Health
,
Orthopedics
,
Pain
,
Surveys and Questionnaires
,
Societies, Medical
,
Osteoarthritis, Hip
,
Patient Satisfaction
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.517-519
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015285018
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人工股関節全置換術(THA)術後1年以上経過した96例103股を対象として、日本整形外科学会股関節疾患評価質問票(JHEQ)がTHA後満足度を反映するかを検討した。内訳は男18例21股、女78例83股で平均年齢63.9歳、初回THAは84例91股、再置換THAは12例12股であった。術後1年時に満足度とJHEQのアンケート調査を行い、JHEQの各項目の関連を調査した。その結果、満足度は「期待以上」が30.1%、「期待通り」が55.3%、「少し期待はずれ」が14.6%で、「まったく期待はずれ」は0%であり、THA後の満足度が高いほどJHEQにおける痛み、動作、メンタル、合計の全項目で点数が高かった。以上から、JHEQは各項目および合計でそれぞれ満足度と有意に相関しており、THA後の満足度を反映するツールとして有用であると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015