発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012080890
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2008年4月~2010年3月までに著者らの施設で貯血式自己輸血を行った人工股関節全置換術77例の周術期成績を、輸血量400ml群37例、800ml群40例に分け、検討した。その結果、周術期Hbの推移は術後1日目に両群ともに低下を認め、その後は400ml群に比べ800ml群の方が高値を維持していた。また、同種血輸血回避率は400ml群で86.5%、800ml群で90.0%であった。以上、これらのことからも同種血輸血回避率、Hb値の推移を考慮すると、貯血量は800mlの方が貯血式自己血輸血の有効性が高いと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011