臨床室
妊娠19週の妊婦に対して腰椎椎間板ヘルニア摘出術を施行した1例
勝畑 知之
1
,
石田 航
,
伊藤 陽平
,
國谷 崇
,
三ツ木 直人
,
齋藤 知行
1横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科
キーワード:
インフォームドコンセント
,
下肢筋
,
MRI
,
胎児モニタリング
,
椎間板ヘルニア
,
妊娠合併症
,
妊娠中期
,
排尿障害
,
腰椎
,
筋力低下
,
徒手筋力テスト
Keyword:
Fetal Monitoring
,
Informed Consent
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Lumbar Vertebrae
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pregnancy Complications
,
Pregnancy Trimester, Second
,
Urination Disorders
,
Muscle Weakness
pp.123-125
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016165681
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25歳女。5ヵ月前より左下肢痛が出現し、前医にて腰椎椎間板ヘルニアの診断で保存的治療を受けていた。その後、妊娠が判明し、約3週間前より左下肢痛が増強し、歩行困難となり、妊娠17週0日の時点で当科紹介となった。初診時、疼痛のため坐位保持困難であったが、妊婦であることから保存的治療にて経過観察とした。しかし、症状は改善せず、左下肢筋力低下、排尿障害を認めたため、妊娠19週2日に腹臥位でLove変法による腰椎椎間板ヘルニア摘出術を施行した。術後、疼痛は軽快し、下肢筋力の回復とともに歩行可能となり、術後10日に退院した。JOAスコアは術前2点から退院時には25点へ改善し、その後の妊娠経過も良好で、妊娠41週3日に2741gの男児を自然分娩した。
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