発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011338928
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52歳男。腰痛・左大腿前面部痛・左下腿外側部痛の痛みおよびしびれが出現し、椎間板造影後CTで脊柱管内左側と椎間孔外に造影剤の流出を認め、MRIでL4/L5レベルに左傍正中-椎間孔内-椎間孔外にわたって脱出したヘルニアを認めた。L4/L5の脊柱管内左側と椎間孔外に脱出したヘルニアによる左L4~L5の神経根症状と診断し、一期的に傍正中アプローチ、外側アプローチによる2ポータル内視鏡下椎間板摘出術(MED)を施行した。まず、傍正中アプローチでMED施行し、椎間孔内の脱出ヘルニアを摘出してL5神経根の除圧を行い、次いで外側から椎間孔外のヘルニアに対しアプローチして摘出し、L4神経根の除圧を確認した。術後左下肢痛は消失して1週間で退院し、術後1ヵ月でJOAスコアは術前14点が27点に改善し、MRIではヘルニアの消失を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011