臨床室
両側示指に生じた中手指節関節ロッキングの1例
橋本 淳
1
,
若杉 琢磨
,
佐々木 研
,
白坂 律郎
,
石突 正文
1茨城県厚生農業協同組合連合会総合病院土浦協同病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
手指
,
中手指節関節
,
関節ロッキング
Keyword:
Fingers
,
Metacarpophalangeal Joint
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
pp.127-130
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016165682
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38歳女。子どものおむつ替えをしている際に右示指の伸展が不能となり、近医にてばね指として腱鞘内注射を受けるも改善せず、発症後5日に当院を受診した。初診時、示指MP関節は伸展-40°で、単純X線では右第2中手骨骨頭の橈掌側に骨性隆起を認めた。以上より、右示指MP関節ロッキングと診断し、局所麻酔下に中手骨頭の副靱帯を切離後、骨性隆起の切除を行った。術後経過は良好であったが、術後1年3ヵ月の時点で左示指MP関節ロッキングを発症したため、1回目手術と同様の手術を行った。術後2ヵ月の時点でロッキング症状の再発や疼痛などはみられない。
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