整形手術手技
腰椎椎間板ヘルニアに対する経椎弓的内視鏡下ヘルニア摘出術
上田 康博
1
,
三崎 智範
,
林 雅之
,
石黒 基
,
濱田 博成
,
村田 淳
1福井県立病院 整形外科
キーワード:
MRI
,
脊柱管
,
X線CT
,
椎間板ヘルニア
,
内視鏡法
,
腰椎
,
椎間板切除
,
三次元イメージング
,
椎間孔
Keyword:
Endoscopy
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Spinal Canal
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Diskectomy
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.543-548
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014325138
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腰椎椎間板ヘルニアに対して経椎弓的内視鏡下ヘルニア摘出術を施行した4例(全例男性、手術時平均60.5歳)について報告した。対象はいずれも椎間板高位より頭側に脱出したヘルニアが隣接頭側の神経根を障害しており、術前に経椎弓的アプローチの適応の有無を判断後、3-DCT画像上でヘルニアと神経根の位置を想定し骨孔の位置を計画した。手術の実際についてはX線透視像によりレトラクターの位置を確認してから、内視鏡下にハイスピードドリルを用いて椎弓に直径約10mmの骨孔を作製し、硬膜外腔へ到達させ、神経根を頭側によけて尾側からヘルニアを摘出した。その結果、手術時間は平均92.0分、出血量は少量で、JOAスコアは術前平均11.8点が術後平均27.0点に改善、下肢痛のVASは術前平均76.0mmが術後平均4.0mmに改善していた。尚、経過観察期間は平均12.8ヵ月と短期であったが、ヘルニアの再発を生じた例はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014