発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013098768
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
著者等は頸部神経根症に対して2001年8月から後方椎間孔拡大術(以下;椎間孔拡大術)を行ってきた。固定術の併用が必要な症例に対しては当初、前方固定術を併用していたが、2002年6月からは後方固定を併用する術式を行ってきた。多くの症例を経験し、椎間孔拡大・後方固定術の適応と術式が確立されたので、2010~2011年に施行した86例の成績を示しつつ報告した。椎間孔拡大術の適応は、不安定性・頸部痛がなく、反対側神経根症発症の可能性が低く、1/2以下の椎間関節切除で確実な除圧が可能な椎間孔内狭窄の場合に限定している。固定術併用の適応は、神経根造影で狭窄部位が椎間孔外にまで及び、十分な除圧のために椎間関節を1/2以上切除する場合としている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012