画像診断
腰部脊柱管狭窄症の手術高位はMRIで決定できるか 脊髄造影CTとの比較
堀 淳司
1
,
佐々木 正修
,
中村 精吾
,
村尾 保
,
新本 卓也
,
数佐 洋美
,
藤岡 悠樹
1広島鉄道病院 整形外科
キーワード:
再手術
,
MRI
,
術後合併症
,
脊髄造影
,
脊柱管狭窄
,
X線CT
,
椎弓切除術
,
マイクロサージャリー
,
腰椎
,
外科的減圧
,
治療成績
,
年齢因子
Keyword:
Age Factors
,
Laminectomy
,
Microsurgery
,
Lumbar Vertebrae
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Myelography
,
Reoperation
,
Postoperative Complications
,
Spinal Stenosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Decompression, Surgical
,
Treatment Outcome
pp.53-57
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016136618
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MRIにて2椎間狭窄を認め、手術を施行した腰部脊柱管狭窄症28例を対象に、MRI所見と脊髄造影CT(CTM)所見を比較検討した。CTMで1椎間の硬膜嚢の面積がgrade A、Bに増大し、残る1椎間を手術した8例を1椎間群、CTMで2椎間ともgrade C、Dにかかわらず2椎間を手術した20例を2椎間群とし、検討した。その結果、1椎間群、2椎間群ともにMRIと比較して、CTMで有意に硬膜嚢面積の計測値の増大を認めた。JOAスコアは、両群とも最終観察時に有意な改善を認め、最終観察時のJOAスコアおよび改善率は両群間で有意差を認めず、手術高位を限定した1椎間群においても2椎間群と同等の成績が得られた。
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