発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015218963
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51歳男。30年来の尋常性乾癬にてインフリキシマブ、メトトレキサート、プレドニゾロン加療中であった。今回、腰痛、両下肢痛を主訴に当科を受診し、保存的治療を行うも左下肢のしびれが徐々に増悪し、両下肢痛が出現、立位不能となったため入院となった。精査の結果、乾癬に併発した腰椎破壊性病変が確認され、SAPHO症候群の診断に至った。自覚症状が強く、ADLが著しく障害されていること、麻痺があること、椎体の破壊が強いことから、手術適応と判断した。狭窄を認めるL2~L5には椎弓切除と椎間板切除、椎体破壊と変形にはL2-L3、L4-L5の後方経路腰椎椎体間固定術、L3-L4では椎体終板の破壊性病変が強かったため後側方固定を行った。術後は軽度の非特異的炎症所見を認めたが、術後1週で軽快し、術後3週で独歩退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015