発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013350485
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47歳男。腰痛・右下肢痛でPLIF施行後、下肢痛・腰痛ともに改善した。6年後、特に誘因なく突然右下肢痛が出現した。徐々に増悪し、4日目には右下肢の筋力低下を認めた。CTでL4/L5に骨性病変を伴った椎間板ヘルニアを認めた。保存的治療を行ったが改善がみられず、L4/L5から上方にmigrationしたヘルニアによる右L4-L5根の2根障害と診断し、発症から1ヵ月後に顕微鏡視下ヘルニア摘出術を施行した。熱発は持続し、術後3週には右下肢に強い全身性の紅斑と膨隆疹を認め、急性蕁麻疹として内服加療を行った。原因疾患としてChurg-Strauss症候群(CSS)の可能性を考えていたが、好酸球増多が軽度で確定診断にはいたらなかった。しかし、PLIF後1年4ヵ月時に好酸球が52.5%に増加し、疑いではあるがCSSと診断した。疼痛コントロールを目的に麻酔科で硬膜外刺激電極の植込みを行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2013