臨床室
骨粗鬆症を伴う高度腰椎分離すべり症に対してpedicular transvertebral screw fixationを施行した1例
原谷 健太郎
1
,
加藤 雅敬
,
斉藤 憲太
,
宇田川 和彦
,
藤田 貴也
,
高橋 正明
1国立病院機構東京医療センター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨粗鬆症
,
骨ねじ
,
脊椎固定術
,
脊椎すべり症
,
X線CT
,
椎弓切除術
,
腰椎
,
予後
,
体幹装具
Keyword:
Bone Screws
,
Lumbar Vertebrae
,
Laminectomy
,
Osteoporosis
,
Radiography
,
Prognosis
,
Spinal Fusion
,
Spondylolisthesis
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.27-29
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015150424
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
83歳女。関節リウマチ、骨粗鬆症に対しプレドニゾロン、ビスホスホネートを投与されていた。今回、腰痛・両下肢痛が増強し、保存的治療を開始するも増悪して立位保持困難となった。腰椎X線側面像でL5/S1の椎間板狭小化およびL5に% of slip 53%の分離すべり症を認めた。また、立位脊柱全長X線側面像でSVAは117mmとアライメント不良であった。骨密度検査でYAM値は腰椎で83%、大腿骨頸部で66%であった。骨粗鬆症を伴う高度L5分離すべり症と診断し、経S1椎弓根的にpedicular transvertebral screw fixationを行った。術後3日で立位時の腰痛、両下肢痛は消失し、術後1年時点でインプラントトラブルや症状の再燃はなく、腰椎CTでは腰椎横突起周囲移植骨の骨癒合を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015