発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006091354
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腰椎変性すべり症に対してpedicle screw systemを併用した後側方腰椎固定術(PLF)を行った51例(男性17例,女性34例;手術時平均年齢62.6歳)を対象に,長期成績について検討した.平均経過観察期間は74.4ヵ月である.JOAスコアは最終時の改善率は62.3%,%slipは術後3ヵ月までは有意な矯正損失を認めたが,以降は維持していた.Disc angleおよびdisc heightは術後までは有意な矯正損失を認め,術後1年まで維持していたが,術後1年以降有意に減少し,後方開大群と非後方開大群では,最終時のdisc angleとdisc heightは後方開大群の方が有意に低値であった.悪化は13例(男性3例,女性10例;平均年齢58.9歳)に認め,原因は隣接椎間のすべり悪化が多かった.再手術例は3例であった.前方すべりは術前前屈位後方開大が関与し,後方すべりは術前固定上位椎間の局所後彎が関与していると推察した
©Nankodo Co., Ltd., 2005