臨床室
前腕骨折術後に発生した遅発性橈骨神経浅枝障害の1例
山崎 貴弘
1
,
板寺 英一
,
板橋 孝
,
齋藤 正仁
1成田赤十字病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨折
,
内固定法
,
骨板
,
術後合併症
,
前腕外傷
,
橈骨神経障害
,
神経剥離術
Keyword:
Bone Plates
,
Forearm Injuries
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Radial Neuropathy
,
Fractures, Bone
pp.31-33
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015150425
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55歳男。前腕骨幹部骨折に対しプレート固定術を施行し、術後3ヵ月頃より前腕回旋動作時に手背部の痛み・しびれが出現し、術後約1年に当科受診となった。受診時、Frohseのアーケードより遠位に圧痛があり、同部はTinel徴候陽性を示した。遅発性の橈骨神経浅枝障害と診断し、ブロック注射などの保存的治療を行うも効果が一時的であったため、初回術後20ヵ月に神経剥離術を施行した。術後、前腕回旋時の手背部の痛みは改善し、術後6ヵ月で仕事復帰したが、術後8ヵ月時点で手背のしびれは残存していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015