臨床室
腰椎分離症に対して分離部修復術を施行した後に椎間関節嚢腫を生じた1例
坂野 友啓
1
,
大石 強
,
鈴木 大介
,
山本 和史
,
後迫 宏紀
,
小林 祥
,
松山 幸弘
1静岡県厚生農業協同組合連合会遠州病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節疾患
,
骨移植
,
骨ねじ
,
MRI
,
術後合併症
,
脊椎固定術
,
脊椎分離症
,
X線CT
,
腸骨
,
嚢胞
,
腰椎
,
椎間関節
,
体内埋込み具の除去
Keyword:
Bone Screws
,
Cysts
,
Ilium
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Joint Diseases
,
Lumbar Vertebrae
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Spinal Fusion
,
Spondylolysis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Bone Transplantation
,
Device Removal
,
Zygapophyseal Joint
pp.1049-1052
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015018766
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23歳男。スポーツ後に出現した腰痛を主訴とした。初診時CTにてL5は両側分離症であり偽関節を呈していた。分離部修復術後に腰痛は消失したが、1年半後にL5神経根領域の左下肢痛が出現した。CTではL4/L5椎間関節に骨内嚢腫を認め、MRIでは左L4/L5椎間関節と連続性のある嚢腫様病変により左L5神経根が圧迫を受けていた。左L4/L5椎間関節嚢腫による左L5神経根症と診断し、神経根ブロックや透視下に嚢腫穿破を行ったが効果は一時的であったため、抜釘と椎間関節嚢腫摘出術を施行した。術後症状は改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014