発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010036358
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後方経路腰椎椎体間固定術(PLIF)における術後CRP値、WBC数及び体温の標準上限値を決定することを目的として前向き調査を行った。対象は、椎弓根スクリュー及び椎間ケージを使用した1椎間のPLIF例で、術前、術後3、7、13日のWBC、CRP及び術前~術後14日目まで体温を計測した。エントリー数は200例で、最終的に178例のデータを標準上限値解析に用いた。その結果、CRPの95パーセンタイル値は術後3日17.30mg/dl、術後7日4.26mg/dl、術後14日1.26mg/dlであった。CRPは経時的に低下したが、97%の例は術後13日でもCRPはいわゆる正常値より高値を示していた。また、WBCの95パーセンタイルと中央値は術後3日目で11000/μl、7日目で8602/μl、術後13日目で8900/μlであった。体温は術翌日の最高値以後に漸減し、術後4日目で半数以上の例で平熱化した。なお、本調査中に術後創部感染が確定したものは3例あった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009