発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014367647
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腰椎すべり症に対し固定術を施行し、10年以上経過観察が可能であった74例について手術成績および職業復帰率を術式別に検討した。手術手技は後側方腰椎固定術(PLF)単独が10例、PLF+椎弓根スクリューが60例、PLF+椎弓根スクリュー+後方経路腰椎椎体間固定術が69例であった。JOAスコア、最終経過観察時の腰痛・下肢症状の有無、X線学的検討(隣接椎間変性、偽関節の有無)、固定術に関わる合併症の有無、職業復帰率を検討項目としたところ、全項目において術式間に有意差は認めなかった。職業復帰率は全体で79.6%(39/49例)で、職業復帰できた群と復帰できなかった群に分け年齢、性別、腰痛の残存症例、隣接椎間変性症例数および偽関節症例数を比較したところ、両群間に有意差は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014