発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014367648
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腰仙椎移行部椎間孔狭窄の手術後に症状軽快した60例(男40例・女20例・平均66.2歳)について検討した。その結果、主訴は臀部から大腿・下腿外側にかけての痛みが47例(78.8%)と最も多く、安静時下肢痛は28例(46.7%)に認めた。歩行障害は55例(91.7%)にあり、うち36例(60.0%)に有痛性跛行を認めた。JOAスコアにおける日常生活での疼痛増悪動作は、歩行が55例(91.7%)、重量物挙上・保持が46例(76.7%)、立ち上がりが31例(51.7%)等であった。他覚的所見として、Kempテスト陽性を35例(58.3%)に、SLRテスト陽性(45°~70°挙上)を17例に認めた。以上より、腰仙椎移行部椎間孔狭窄に特徴的な臨床症状は安静時下肢疼痛、高度な下肢痛、動作開始時痛からの痛み(starting pain)であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014