経験と考察
大腿骨転子部骨折AO分類31-A1,A2における遠位横止めを行わないlong nailの使用経験
松本 卓二
1
,
西山 大介
,
寺口 真年
,
浜崎 広洋
1和歌山ろうさい病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
股関節部骨折
,
髄内固定法
,
骨ネイル
,
分散分析
,
前向き研究
,
失血-外科
,
治療成績
,
手術時間
Keyword:
Analysis of Variance
,
Bone Nails
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Hip Fractures
,
Prospective Studies
,
Radiography
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.117-120
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014188445
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2010年1月~2011年7月に手術を行った大腿骨転子部骨折AO分類31-A1・A2症例を対象に、遠位横止めを行わないInter TAN long nail(IT-L)33例(男7例、女26例、平均年齢84.1歳)と遠位横止めを行ったInter TAN short nail(IT-S)39例(男8例、女31例、平均年齢83.5歳)、Gamma short nail(GM-S)36例(男8例、女28例、平均年齢82.7歳)の術後成績を前向き研究にて比較した。IT-SとIT-LはGM-Sと比較して術後テレスコーピング量が少なく、手術時間は長い傾向を認めた。骨折型や術中出血量は各群間で有意差を認めなかった。横止めを行わないIT-Lはshort nailとの手術成績に差はなく、大腿骨転子部骨折において選択されるインプラントの一つであると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014