発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006304460
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Proximal femoral nail antirotationを用いて手術を行った大腿骨転子部骨折44例44骨折(男2例・女42例,平均80.5歳)の成績を報告した.骨折型はAO分類でA1が15骨折,A2が25骨折,A3が4骨折であった.手術時間は平均45.5分,術中出血量は40mlであった.経過観察期間5~12ヵ月で,全例に骨癒合が得られた.ブレードのスライディングを20例に認め,程度は平均3.5mmであった.カットアウトなどの合併症はなかった.術前に独歩・杖歩行可能であった8例中6例,術前歩行器・シルバーカー使用の17例中12例,介助歩行の14例中10例は,術前と同等の歩行能力を獲得していた.術前より寝たきりであった5例を除く39例の移動能力維持率は72.0%であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006