発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013353836
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60歳男。腰痛を自覚した。痛みは腰部に限局し、体動時での増強はみられなかった。保存的治療を行うも改善はなく、精査加療目的で紹介受診した。腰椎MRIではL4椎体部にT1強調画像で低輝度、T2強調画像で高輝度を示す領域内に等輝度領域を認めた。同部位のCTは、骨硬化像の内部に3mm径の骨透亮像がみられnidusと判断した。これらの所見より椎体部に発生した類骨骨腫と診断した。手術はnidusのみの切除を予定した。術後CTでは、完全にnidusは切除されていることが確認できた。腰痛は完全に消失し、15ヵ月経過した現在、椎体の圧潰はなく疼痛の再燃は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013