発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010089967
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脊椎椎体が高度に破壊した58~84歳(中央値69歳)の患者7例を対象に、骨折部を術前に整復し、整復位の保持を目的として椎体内前方部に生じた骨欠損部にハイドロキシアパタイトを充填した後、椎弓部スクリューとロッドによる後方固定術を施行した。術前後で成績を検討したところ、椎体前方圧縮率と椎体中央圧縮率は術後に有意に改善し、椎体後方圧縮率と脊柱管内陥入骨片占拠率は改善したが有意ではなかった。手術合併症はなく、ハイドロキシアパタイトの脊椎管内への移動も生じなかった。体動時腰痛は術後中央値8日で消失し、全例が受傷前の生活に復帰した。また、全例に骨癒合が得られ、5例では術前に得た整復位が術後も極めて良好に維持されていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009