発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010269556
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2001年2月以降、橈骨頭・頸部骨折に対し、ハイドロキシアパタイト(HA)ブロック充填術を施行した6例6肘(男性4例、女性2例、14~36歳・平均25.1歳)を対象に治療成績について検討した。受傷原因は転倒4例、バレーボール・スノーボード各1例、骨折型はMason-Morrey分類タイプII 3例、タイプIII 1例、タイプIV 2例であった。骨癒合は全例に得られ、HAブロックの脱転や骨外への逸脱は認めなかった。最終診察時の肘関節自動可動域(ROM)は屈曲平均127°(123°~137°)、伸展平均-5.6°(-18°~0°)、前腕の回内平均81.6°(75°~90°)、回外平均86.6°(73°~90°)で、握力は平均79(73~90)%(対健側比)、JOAスコア平均88.8(81~96)点で、骨の内側よりの骨折の整復を保持しながら、早期運動を行い、良好な結果が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010