発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010265974
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2000年6月~2007年12月に著者らが行った骨粗鬆症性椎体骨折に対するハイドロキシアパタイトブロック(HA)を用いた椎体形成術97例127椎体(男性26例、女性71例、平均年齢74.5歳、術後平均経過観察期間19.1ヵ月)の治療成績について検討した。その結果、HAを用いた椎体形成術は、保存的治療に比べ早期に除痛、社会復帰が得られ、術後治療成績も良好であった。また、本治療は術前椎体楔状変形率60%以上、下肢神経症状のない軽度椎体後壁損傷の新鮮例の高齢者脊椎椎体骨折に対し有用であることが確認された。しかし一方で、HAの椎体前方への逸脱は椎体圧潰を進行させる可能性が高く、注意が必要だと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010