発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009224977
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13歳男児。スライディングで受傷し他院でのシーネ固定後、翌日に当院紹介受診した。X線で脛骨遠位部にわずかな骨折線を認め、CTで脛骨遠位骨端線前外側に関節面に及ぶ骨折を認めjuvenile Tillaux骨折と診断した。骨折の転位は最大5.3mmであり受傷後4日目に手術を施行した。前外側より小皮切を加え徒手的整復を試みたが十分な整復が得られないため、20mmのKirschner鋼線を挿入してガイドとし、脛骨プラトー骨折用cannulated bone tampを用いてハンマーで叩いて圧着整復した。その後、径4mmのcannulated cancellous screwで固定した。整復は良好で術後7週に抜釘、術後4ヵ月には歩行時痛、足関節可動域制限もなく、CTで良好な骨癒合を確認した。術後2年7ヵ月現在、早期骨端線閉鎖や変形性関節症性変化は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009