発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006197910
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15歳男.サッカー中に左足関節を捻り受傷した.翌日の所見で,左足関節は前外側部を中心とする腫脹と,外顆前方に圧痛があった.X線で脛骨下端前外側部に小骨片を認め,5mmの転位がみられた.CTでは脛骨下端部に前外側方に転位した小骨片を認め,受傷後5日目に手術を施行した.足関節の前外側部より進入し,骨折部を骨膜下に剥離すると,小骨片には前脛腓靱帯が付着し,前外側方に転位していた.骨折部に介在する血腫,軟部組織を除去して整復し,径4.0mmのポリ-L-乳酸製スクリュー1本で固定した.術後膝下ギプスを4週間装着し,その後可動域訓練を開始して術後6週で部分荷重とした.8週で全荷重可能となり,12週でCTでも骨癒合を確認した.圧痛も消失し,可動域制限,日常生活への支障はなく,スポーツにも復帰した
©Nankodo Co., Ltd., 2006