発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008233801
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脛骨遠位端の脆弱性骨折、不顕性骨折の5例(全女、71~83歳)について検討した。1名は両側であり重複例とした。初診時X線像で骨折不明であった不顕性骨折が3例、両側例は共に初診時に骨折、変形を認めた。X線像で骨硬化像を最初に認めた時期は、判断できた3例においては疼痛出現後から10、20、27日迄の4週以内で、また疼痛出現後少なくとも15日まで骨硬化像を認めなかった例もあり、症例によりばらつきがみられた。骨硬化部位は脛骨下端で関節面から15~30mm以内に認めた。5例は全て高齢女性であり、疼痛として足関節痛を訴え、また足関節周辺の腫脹を訴えたものも多かった。1例は痛みの既往がなく、初診時のX撮像で既に脛骨下端にて著明に内反変形治癒していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008