発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009224978
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乳幼児化膿性関節炎3例(男児1例、女児2例、月齢9~14ヵ月)を経験した。罹患関節は膝関節、足関節、肩関節が各々1例であった。関節症状出現後平均0.7日で小児科を受診し化膿性関節炎と診断され、小児科受診後平均0.3日で当科転科となった。転科当日には全身麻酔下で切開排膿・洗浄を行った。膝関節は7日間持続灌流、他の2例は閉鎖式持続吸引ドレナージを施行した。起因菌は膝関節がStreptococcus pneumoniae、足関節はHaemophilus influenzaeを培養したが肩関節は同定されなかった。経過は良好で入院後平均13日で退院し、発症後約4年経過するが3例とも後遺障害は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009