発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003308712
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85歳以上の大腿骨頸部骨折53例56骨折について臨床的検討を行った.受傷前に寝たきりではなかった者では,退院時に受傷前のADLを維持できた者は25.7%であった.歩行可能例では68.4%が自宅退院したのに対し,歩行不可能例では95.7%が施設・病院退院をしていた.骨折と骨折によるADLの低下が高齢者のその後の生活環境の変化にも大きく関与していることが明らかとなった.歩行不能例では痴呆が68.2%に認め,歩行可能例では痴呆は30.0%であり,歩行再獲得の可否と痴呆の有無の間には有意な相関関係が認められた
©Nankodo Co., Ltd., 2003