骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その1)
骨盤・下肢 大腿骨近位部(頸部・転子部) モジュラー型セメントレスcalcar-replacementステムと一体型大転子プレートを用いた超高齢者大腿骨転子部不安定型骨折に対する人工骨頭置換術の治療成績
和田 佳三
1
,
三上 浩
,
西良 浩一
1徳島大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
股関節部骨折
,
骨板
,
術前診断
,
大腿骨頸部骨折
,
歩行
,
治療成績
,
80歳以上高齢者
,
人工股関節
,
股関節置換術
,
セメントレス人工関節
,
骨折-不安定型
Keyword:
Aged, 80 and over
,
Bone Plates
,
Femoral Neck Fractures
,
Gait
,
Hip Fractures
,
Hip Prosthesis
,
Radiography
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.108-112
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017077774
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2009年1月~2013年12月に手術を施行した85歳以上の不安定型骨折53例(男6例、女47例、平均年齢89.4歳)を対象とした。立位荷重歩行を行うことができたのは術後平均4.2日であり、術後1年までの単純X線で全例骨癒合が確認された。術後1年時の死亡は2例(3.8%)であった。術前は47関節(89%)で自立歩行可能であったのに対し、術後1年時には27関節(51%)で自立歩行能力が維持され、術後1年の自立歩行能力維持率は57.4%であった。本術式は、確実な除痛と強固な支持性により早期のリハビリテーションを実施できる有用な選択肢であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016